歯科クリニックでは、皆様に定期的な検診と
クリーニングを薦めていますが、その理由はご存じでしょうか?
それは、定期健診とクリーニングは、
歯を長く残すために最も重要な事項の1つだからです。
よく「8020運動」と言われますが、
80歳になった時に20本の歯を残せるようになりましょう、
という標語です。
では、歯の保存に必要なのはなんでしょうか?
それが定期的な検診とクリーニング、つまり「予防歯科」です。
この検診とクリーニングを受けている方とそうでない方で、
80歳時に残っている歯の数は10本以上変わると言われています。
そもそも、私たちはどうして歯を失ってしまうのでしょうか。
事故などで折れてしまった、という不運によるものを除くと、私たちが歯を失う原因は、大別して以下の3つです。
@ 虫歯によるもの
A 歯周病によるもの
B 咬合の問題によるもの
しかし、よりシンプルにするならば、こうです。
@A 細菌によるもの
B 咬合力によるもの
実は、私たちが歯を失う理由はほぼ「細菌による」か「咬合力による」のどちらかです。
虫歯と歯周病はお口の中の細菌の働きによって引き起こされます。細菌が出す酸は歯を溶かして虫歯を作ります。
また歯周病は細菌が歯茎を攻撃することによって炎症を起こし、最後には顎骨を溶かしてしまいます。
この細菌による疾患を防ぐのが「予防歯科」なのです。
予防歯科というのは歯磨きと異なり
「ただ歯を磨いてきれいにする」というものではありません。
その本当の目的は口腔内細菌のコントロールとモニタリングにあります。
口の中の状態を定期的に観察し、
細菌の問題が起きないようにすることが、予防歯科の目的です。
この時、主役となるのは歯科衛生士です。
先程、歯を失う原因を「細菌」と「咬合力」とお伝えしました。
実は細菌の問題への対処は、歯科衛生士がメインです。
歯科衛生士とはお口の中の清潔を保ち、未然に疾患を予防するプロフェッショナルなのです。
なお、咬合の理論と実践を積んだ歯科医師でなければ対処できない疾患を「咬合性外傷」といいます。
これは噛み合わせの悪さや強すぎる咬合力で、自分の歯を自分で破壊してしまう疾患です。
歯科医師は噛み合わせを総合的に見て、力の掛かり方やベクトルを調整したり、
歯列矯正を行うことで、適切な噛み合わせに治療します。
この咬合性外傷を発見し、ドクターに報告することも、予防歯科で歯科衛生士が行うべきことです。
予防歯科では、主に以下のようなことを行います。
歯垢(プラーク)や歯石は、細菌の塊です。口腔内の歯垢・歯石を放置していると、口腔内の細菌バランスが悪くなります。
そのため、歯石を取り除き、歯を研磨して歯石や歯垢の付着を防ぎます。
また、歯周ポケットの処置は歯周病の進行を食い止めます。
エアフローは歯の着色汚れが気になる方に最適なクリーニングです。
微粒子の洗浄パウダーを高水圧で吹き付けることで、
歯の表面の着色汚れ(ステイン)を落とし、
歯を本来の白さに近づけます。
直接患部を刺激するスケーリングとは違い、
エアフローは器具が直接接触しません。
そのため、低刺激で負担が少ないのが特徴です。
体や歯に負担を掛けず、迅速に着色汚れを落とし、
細菌を除去して虫歯や歯周病を防ぎます。
また、エアフローを使って着色汚れを落としたのち、
ホワイトニングを行うことで、更に白く輝く歯に仕上げることができます。
エアフローは原則自費診療となります。
歯科医院では一般には販売されていない効果の高い薬剤を販売しています。
クリーニングを受けた方はぜひ併せてお買い求めください。
歯科医院専売のマウスウォッシュ。
3つの薬用成分で歯ぐきを守り、口臭を防ぎます。
殺菌成分で歯垢の付着を防ぎます。
抗炎症成分で歯ぐきのハレと炎症を防ぎます。
出血予防成分で歯肉炎による歯ぐきの出血を防ぎます。
希釈の必要が無く、ノンアルコール処方で低刺激。
使いやすくおすすめのマウスウォッシュです。
水に数滴垂らし、ブクブクうがい。濃縮希釈タイプなので経済的です。
殺菌成分がお口の中の虫歯・歯周病菌を強力に殺菌し、
口臭を防止します。後味スッキリのミント味。
ジェルコートFは発泡剤・研磨剤無配合のジェル歯みがき剤。
歯を痛める成分が入っていないから安心して使えます。
高い殺菌力でムシ歯・歯周病菌を毎日しっかり殺菌できます。
歯磨きをするたびにフッ素コートで虫歯予防も万全。
マイルドなミント味でお口スッキリ。
低刺激、低発泡でお子様にも使いやすいジェル状歯磨きです。
フッ素塗布効果が高いので、お子様の虫歯予防にどうぞ。
ルシェロは歯科医師・歯科衛生士が薦めるプロ仕様の歯ブラシです。
歯科予防先進国スウェーデンの、予防理論に基づいた設計です。
二種類の植毛を組み合わせてより磨きやすく、コンパクトなヘッドは
磨きにくい奥歯や内側面の歯垢も逃がさず磨けます。
疾患に合わせて複数のモデルがあるので、
口腔内の状態に適したものをおすすめしています。